3.㌣アンダーシティ・ボーイズ

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咲良はベッドに寝転がったまま、口を尖らせて言った。 「さ、触ったりとかしたら絶交するぞ」 「いいよ」 「......いいの?」 「拒絶された方が興奮する」 「死ね!」 もしかしたら今まで そういう目で見られていたという......。 背中に洒落にならない寒気がした。 「ねえ咲良」 「......何だよっ」 「もしかして、誘ってる?」 「ななな何言ってんの!?」 「シャツ捲れてる」 「え!?」 無表情で指摘され、自分の体を見てみると、寝巻き代わりのシャツがへその上まで捲れ上がっていた。 おい、墓穴掘ってどうする。 咲良は慌ててシャツを下まで降ろした。 孝次郎はくすりと笑った。 一人だけ余裕な態度がムカつく。 「冗談だよ。俺、シャワー浴びるから先寝てていいよ」 「ううん、待ってる」 孝次郎は風呂が苦手なので、いつも入浴はシャワーで済ませていた。 待っても大体長くはかからない。 孝次郎はタンスから着替えを出しながら言った。 「あっそう。なんなら一緒に入ってくれてもいいけど」 「寝る」 今後この変態には、厳戒態勢でいたほうがよさそうだ。
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