1.学生生活において、スイカは天敵です

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「保健委員会だって......!?」 男子生徒たちはさっと顔色を変えた。 「そーだよ。俺様何様篠田様だよ。俺に向かって誰だとか失礼しちゃうよまったく」 篠田は気だるげに首をぽりぽりと掻きながら言った。 「君たち、どこぞの親衛隊だよね。制裁なんてメンドい事ご苦労様だけど、こっちも仕事だからさ。 抵抗するなら、分かってるよね?」 篠田が手を挙げると、 彼の背後に潜んでいた二人が、 篠田の前に進み出る。 薄桃色のパーカーを目深に被った小柄な少年と、ド派手な金髪と銀のピアスが目をひく少年。 その手には、黒ずんだ木刀。 凄惨なビジョンを垣間見せるには十分過ぎる代物だ。 「公務執行妨害。 保健委員による制裁を執行する」 タイミングを図ったように、辺り一帯がゆらりと暗くなる。 しかしなんだろう。 さっきの場面を見たせいか、 畏敬の念とかがイマイチ生まれない。
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