二人きりで孤島

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「は、ず、か、し、く、な、い、の?」 「緑しかいないので恥ずかしくないです、むしろもっと私の事を見てもらいたいです」 「!?」 「私と緑が始めてあった時の事覚えていますか」 「おおおお覚えています。確か小学校3年生の時の夏の神社であったはずです。ううう」 「はい、その通りです流石緑さん頭がいいですね。初めて会ったときはまだ自分のことを妖怪ではなく、自分のことを人間だと思い過ごしていました」 「そそそそうですね」 「なので自分が妖怪だと知った時は落ち込みました。今まで遊んでいた友達にどういう顔をして会いに行けばいいのか分かりませんでした。そんな時に心配して神社に来てくれたのが緑さんでした」 「はいっ」 「緑は私に。どうしたの?と聞いてくれました。それに私は、私人間じゃないの妖怪なのだからどうすればいいのか分らないの、と言いました。その後に緑はなんて言ったか覚えていますか?」 「ははい、覚えています。いつも遊んでいるもののけさんがいないので様子を見に行ったらもののけさんが泣いていて、泣いている理由を聞いたら自分が実は妖怪で人間じゃないとか言われて、それに私は――」 「「結婚しよう」」 「も、もののけ!?」 「ふふふふ、あの時の緑とても可愛かったです。意味はその時よくわからなかったですが、何より私の事を妖怪だと知っても受け入れてくれた、励まそうとしてくれてる。その気持ちが嬉しくて嬉しくてもう一度泣いてしまいましたね」 「友達が泣いていたのですよ、元気づけようとするのは、そそんなの当り前です。本当に嘘じゃなくて妖怪だと知った時も、驚きはしましたが拒否なんてしまちぇん。うううううう」
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