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「着いたぁ!!
でもなんか、飛行機に乗ってたの、あっという間だったねぇー」
初めての韓国旅行だから楽しまなきゃ!
私は自分にそう言い聞かせて、朝見た夢の事を忘れようとした。
韓国の空港に到着した後、ロビーで現地のツアーガイドが旗を持って出迎えてくれた。
私たちツアーの一行は、出迎えてくれたガイドと共に、市内観光の為にスタンバイされていたバスに乗り込んだ。
車窓から見える初めての景色に、私は自然と胸が弾むような気持ちになった。
そして、ヘソンに想いを馳せた‥。
(会えなくても、今は同じ空の下にいる。
同じ国にいるんだね。
今頃何してるのかなぁ‥)
初めて見る韓国の街並みに刺激されて、隣に座っていた香織もいつも以上にはしゃいでいた。
私たちは市内観光を終えた後、宿泊するホテルに案内された。
そこは、ソウル市内の中心にある、近代的でエレガントな雰囲気を持つ大きなホテルだった。
「うわぁー!でっかいホテル!なんかちょっと贅沢な感じだね!」
香織は、大きな目をさらに丸くして驚いていた。
ツアーの旅費代を少し割増して、ワンランク上のホテルを選んで正解だったかもしれない。
やっぱり、慣れない旅先での疲れを癒やすには、泊まるホテルにかぎるからね。
一目でそのホテルが気に入った私たち。
その後、高層階の夜景の見える部屋に通された私たちは、さらに驚いた。
部屋の窓側は、上から下までガラス張りで、カーテンが開いていた為、部屋に入った途端、ソウルの夜景が私たちの目に飛び込んできた。
「ちょっと咲、この眺めすごくない?!」
「うわっ、ほんとだぁ!すごい!
ありえない!!」
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