11.恋の嵐

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ホテルに戻ってきた私は、暖まった部屋で1人、余韻に浸っていた。 忘れたくて忘れられなくて、 会いたくて会えなくて、 好きで好きで、どうしようもない気持ちを抱えて、訪れたソウル。 そこで起こった、2度目の奇跡。 出会えた奇跡だけで幸せなのに、想いがヘソンに届くなんて‥ まだ信じられない。 でも、体が覚えている。 ヘソンに強く抱きしめられた感触を。 彼が残していった、高そうなコロンの香りとともに。 夢じゃなかったんだと、私に教えてくれる。
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