3.片思い

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思わず大声で聞き返した私に、香織が不敵な笑みを浮かべて食らいついた。 「へぇ~ミユ、今の動揺は何?(笑) 誰なの? 好きになっちゃったんでしょう? 正直に言いなよ~(笑)」 「え、別に好きとかそんなんじゃないし! っていうか、楽屋行くなんて無理! 私、その白石くんのことも知らないし! 外で待ってるから、香織行ってきなよ!」 「ねぇ、ミユ?何一人でそんなムキになってんの?」 平静を取り戻した香織が、少し戸惑いながら私を見つめた。 「いや、別にムキになってなんか‥」 「はいハイ、いいから行くよ! こっち!」 香織は私の腕をガシッと掴んで歩き出した。 「ちょっと香織、ほんと無理だって‥ねぇ、やめようよ」
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