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思わず大声で聞き返した私に、香織が不敵な笑みを浮かべて食らいついた。
「へぇ~ミユ、今の動揺は何?(笑)
誰なの?
好きになっちゃったんでしょう?
正直に言いなよ~(笑)」
「え、別に好きとかそんなんじゃないし!
っていうか、楽屋行くなんて無理!
私、その白石くんのことも知らないし!
外で待ってるから、香織行ってきなよ!」
「ねぇ、ミユ?何一人でそんなムキになってんの?」
平静を取り戻した香織が、少し戸惑いながら私を見つめた。
「いや、別にムキになってなんか‥」
「はいハイ、いいから行くよ!
こっち!」
香織は私の腕をガシッと掴んで歩き出した。
「ちょっと香織、ほんと無理だって‥ねぇ、やめようよ」
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