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白石くんに挨拶をしていたら、突然ドライヤーの音が止んだ。
窓側の椅子に腰をかけていた金髪の男の子が、立ち上がってこっちを見てる。
「おーい!そんな入り口で話さないで、こっち来たら?俺らにも紹介してよ。なぁ、ヒョンジェ♪」
さっきまでドライヤーをかけていた男の子は、ソファに座ってお弁当を食べているもう1人の男の子に軽く声をかけた。
「※☆≠&?
£☆%@#??
あ、ごはん?
うまい!うまい、です!」
一瞬だけ、静まり返る楽屋。
部屋の空気が固まったかと思ったら、次の瞬間、みんなが大笑いした。
「それじゃぁ、2人に改めて紹介!」
白石くんは私たちを部屋の中央にあるソファに座るよう促した。
「ドライヤーかけてうるさかった彼が、うちのリーダーね!」
「初めまして。キム・ジュンギです!ラップ担当です。今日は、わざわざありがとう。ゆっくりしてって」
シャワーを浴びた直後だったのか、黒いタンクトップに白い短パンを履いていた彼は、穏やかな口調で言った。
でも、何より驚いたのは、その外見だ。
短く切り揃えられた髪の毛は金色に輝いている。
韓国人というよりも、まるで西洋人だ。
彫りの深い顔立ちに、凜とした眼差し。
青い瞳は、カラーコンタクトだろうか。
カリスマ性を漂わせ、他者を圧倒する存在感は、5人の中でも群を抜いている。
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