3.片思い

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白石くんに挨拶をしていたら、突然ドライヤーの音が止んだ。 窓側の椅子に腰をかけていた金髪の男の子が、立ち上がってこっちを見てる。 「おーい!そんな入り口で話さないで、こっち来たら?俺らにも紹介してよ。なぁ、ヒョンジェ♪」 さっきまでドライヤーをかけていた男の子は、ソファに座ってお弁当を食べているもう1人の男の子に軽く声をかけた。 「※☆≠&? £☆%@#?? あ、ごはん? うまい!うまい、です!」 一瞬だけ、静まり返る楽屋。 部屋の空気が固まったかと思ったら、次の瞬間、みんなが大笑いした。 「それじゃぁ、2人に改めて紹介!」 白石くんは私たちを部屋の中央にあるソファに座るよう促した。 「ドライヤーかけてうるさかった彼が、うちのリーダーね!」 「初めまして。キム・ジュンギです!ラップ担当です。今日は、わざわざありがとう。ゆっくりしてって」 シャワーを浴びた直後だったのか、黒いタンクトップに白い短パンを履いていた彼は、穏やかな口調で言った。 でも、何より驚いたのは、その外見だ。 短く切り揃えられた髪の毛は金色に輝いている。 韓国人というよりも、まるで西洋人だ。 彫りの深い顔立ちに、凜とした眼差し。 青い瞳は、カラーコンタクトだろうか。 カリスマ性を漂わせ、他者を圧倒する存在感は、5人の中でも群を抜いている。
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