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さっさといけ。
俺は、早くお前とだな、
わからんのか。
モタモタとしている成田に、苛々する
焦らしてんの？
｢何やってんのさっきから｣
｢すいません｣
しょんぼり、と。
うなだれて、へこんだ成田の姿が
傑作。
期待を裏切らねーな、お前は。
トボトボとバスルームに向かった成田の姿が消えた瞬間
｢せっま！｣
こもった叫び声が、バスルームから聞こえてきた
｢ナニ！｣
なんなんだよ!!
全く。
後を追いかけて、バスルームをのぞきこむと
｢イチさんこれはいただけないほどせま……｣
クソ狭いバスルームの中で、成田が振り返った
｢はぁ？｣
わ、マジ狭いな。
その狭さに悪あがきしようと、身体で成田に体当たりして中に入ってみる
｢……｣
――これは……
｢――ね？｣
｢……｣
｢ちょ、イチさん？｣
驚愕の狭さだ
｢想定外だな｣
｢ここって、いつも使うとこじゃないんですか？｣
｢初めて｣
ああ、失敗。
風呂場で成田をつめる宴の野望。
敗れさる
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