意地

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「なに言ってるんですか」 思った以上の冷ややかな声がかえってきて ひるむ、俺 「いや。いい」 あ、なんか。 へんな空気になった。 失敗しちゃった?俺。 俺は、変わらない あの頃から、中身はなんも成長してなくて ――なのに 「や、いいけどさ」 ヤバイ、って思っても、もう遅くて 「――イチさんは?」 「あ?」 「イチさんは、どうしてたの」 美紗緒にそう強く出られて。 内心、焦る 声が荒くなってないか? てか、何で俺が……詰められてんの。 「俺?」 はぐらかして茶化す俺に 「ん」 怒る、返事、って。オイ 「俺は、相変わらずだろ。見りゃわかんじゃん」 オマエ。 「――ですね」 なんか、強くなって……ねーか?
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