1人が本棚に入れています
本棚に追加
「中島?私の部屋に入って休みましょう?」
「いえ、遠慮しておきます」
ニコニコしながら、丁寧に断られた。
それでも食い下がる。
「そんなこと仰らずに。さあ、どうぞ」
無理矢理、背中を押して部屋の中に入れる。
そして、紅茶淹れますねといって台所へ向かった。
令嬢でも紅茶くらい淹れられる。
台所へ向かうと包丁を手に取り、中島に向かって投げた。
これでも弓道をやっているから中島に当てれる自信は、ある。
距離感も掴めていた。
だというのに。
「おや、可憐様。危ないですよ。ナイフを投げるなんて」
中島は軽々とナイフを受け止めた。
なんで、そんな簡単にナイフを受け止められるの。
投げる直前まで、中島も気付いてなかったはずだ。
…私がナイフを投げることに。
なのに、なぜそんなことが出来る!
今まで反応出来たのは亀山くらいだ。
あぁ、悔しい。
それでも、諦めない。
中島を壊すまで!!
最初のコメントを投稿しよう!