あなたはだあれ?

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「中島?私の部屋に入って休みましょう?」 「いえ、遠慮しておきます」 ニコニコしながら、丁寧に断られた。 それでも食い下がる。 「そんなこと仰らずに。さあ、どうぞ」 無理矢理、背中を押して部屋の中に入れる。 そして、紅茶淹れますねといって台所へ向かった。 令嬢でも紅茶くらい淹れられる。 台所へ向かうと包丁を手に取り、中島に向かって投げた。 これでも弓道をやっているから中島に当てれる自信は、ある。 距離感も掴めていた。 だというのに。 「おや、可憐様。危ないですよ。ナイフを投げるなんて」 中島は軽々とナイフを受け止めた。 なんで、そんな簡単にナイフを受け止められるの。 投げる直前まで、中島も気付いてなかったはずだ。 …私がナイフを投げることに。 なのに、なぜそんなことが出来る! 今まで反応出来たのは亀山くらいだ。 あぁ、悔しい。 それでも、諦めない。 中島を壊すまで!!
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