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沙弥side
コンコン―…
ノックをする手が震えた。
『入れ。』
命令口調で言われて
少し腹がたった。
いつもの調子で明るく
何も考えていないかのように…。
沙「しつれーしまーす。会長いるー?」
駿「ちょっ…沙弥ちゃん!?」
沙「もー会長探したよ。会長が勉強会開いたんだからちゃんと教えてよ。てか、この人誰?」
顔がひきつる会長のお父さん。
?「私は皆木 真【ミナキ シン】。駿の父親です。残念ですが、今日はもうお帰りください。」
沙「なんでですか?」
真「駿がそれを望んでいるからです。」
会長が私が帰ることを望んでる?
沙「いや、だから会長が開いたって言ってるじゃないですか。」
真「駿、そうなのか?」
駿「……そんなこと言った記憶はありません。」
沙「は?」
いやいや、
絶対会長が言い出しっぺじゃん。
会長にも腹たってきた。
もう、いいや。
ちょっと素になろう。
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