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──あれは高校1年の冬だった
「あっ、スミマセン」
その日、買ったばかりの青い毛糸が落ちて転がってしまった
『いえ』
学生さん…多分同い年かな?
髪が栗色の男の子だった。その人が親切にも拾ってくれた
「ありがとうございます」
『…青い…糸か、誰かに何か作るの?』
「あっ、はい。マフラーを作ろうと思って」
『へぇ…』
面白くなさそうに呟いた男の子は、そのまま何処かへ行ってしまった
「……何だったんだろう」
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