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「…本当よ」
『でも辛いだけだよ、君の好きな人をこのまま想い続けても』
辛そうな顔をして、私の前で話す日向くん
「そんな事は私が1番分かってる。だからお願い、そこをどいて」
そう、彼が立っているのは私の家の玄関の目の前
『?やだ』
「いや…やだじゃなくて…。そこ私の家なの、警察呼ぶけど?」
日向くんはニッコリと笑った
『それは困るなぁ、警察に行ったらオレもう棗ちゃんの傍に居れないんだもん』
はぁ…
「別に、良いんじゃない?私はアナタに傍に居てほしいと思わないし」
そう言うと『ぐはぁ』と日向くんは胸に手を当ててしゃがんだ
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