11人が本棚に入れています
本棚に追加
飛び出した家から15分くらい経ったくらいだろうか、僕は重い気持ちになった。僕の歩く少し前に髪が長く、高身長が目立っている女性が歩いていた。僕は先週の金曜日に、彼女に悪いことをした。そのことを思い出し、それを土曜、日曜の間にも考えていた。
僕は歩みを緩める、彼女と僕との間に距離が生まれ、いずれ見えなくなるまで距離は離れていった。
「おはようございます」
「おはよ」
彼女は、もちろんのごとくいつも通り、敷地前入口で立ち止まっていた。それは僕を待ってなのか、それと違う理由なのかはわからないが。
最初のコメントを投稿しよう!