僕のスタート

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 数学が苦手なわけではない、むしろ得意だった。この封筒は、僕の第一希望の高校の受験の結果の封筒だった。  この高校は県トップ級の高校であり、僕の希望だった。こんなオタクな僕でも勉強を通じて人に認められたい、そんな希望だった。  しかし結果は不合格。  それならば、今日行っていた高校はどこかというと、県民なら恐らく皆が知っている高校、学力は落ちた高校よりちょっとしたの私立高校なのだが、変人が集まる学校ということでも有名だった。
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