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僕と彼はその日一緒に昼飯を食うことになった。そこでいろいろなことを話した、彼が関西圏から来ていたこと、学校に入った理由、どういうきっかけでオタクになったか。
「なるほどな、第一志望落ちて私立通うことなってんな」
「うん」
そうして僕も、彼にいろいろなことを打ち明けた。そして僕は勇気を振り絞る時が来ていた。
「そ、それでなんだけど」
「ん、なんや」
「ぼ、ぼくと友達になってほしいんだ」
彼はポカンとした顔をしていた。きっと断られる、もうだめだ。僕のネガティブな思考がそんなことを永遠と考えていた。しかし、そんなことを馬鹿げたことと思わせるようなことを彼は言った。
「ええよ、そんな友達とか、もう今日の朝あいさつしかえしてくれた時点で友達やと思ったわ」
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