11人が本棚に入れています
本棚に追加
キーンコーンカーンコーン
僕の遠くなっていた気を現実世界に戻し、教卓の前で座り、本を読んでいる先生の頭上にある時計を見る、最終授業が終わったようだ。
先生は適当な挨拶を終え、教室から出ていくと、担任の教師が入ってくる。それもほとんど聞き流した。今の僕は部活、それしか頭になかった。
先生の長ったらしい話が終わり、放課後となる。
「行こっ!」
僕は帰る準備さえままならないのにもかかわらず、彼を捕えるかのごとく声をかける。
「すまんっ! 今日はさっき言い忘れてたが、用事があるんだよ、明日は付き添うからさ……」
最初のコメントを投稿しよう!