僕の入部

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 僕はその言葉を聞き、少し気落ちする。今日一人でその部活に行くということよりも、彼が今日先に帰ってしまうことかもしれない。とりあえず僕は落ち込んだ。 「そっかぁ、分かった、じゃあ明日こそ一緒に行こうね」 「おう、明日こそいくで」  彼とそう約束をし、教室を早々と駆け足で出ていく彼に手を振り別れを告げた。 (さて、一人で向かうか……)  机の中にある大量の教科書を乱暴にカバンに詰め、そのかばんを肩に掛け、僕も教室を出た。
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