僕の入部

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 5分くらい歩いたところだった、正直5分も歩かされるとは思いもしなかったがそれはいい。少し廃れているボロボロの教室を見つけた。 「ここ?」 「はい」  御奈さんは苦笑いしながら頷く。このボロボロの校舎の中に僕の希望があると考えると、僕の希望は安っぽいものだと少しショックを受けた。しかし、教室の入り口の窓に、『コミュニケーション部、入部者募集中!!!!!』と書いてある貼り紙が貼ってある。  間違いはなさそうだ、そう確信し、教室の扉に手を掛ける、僕の心臓は大きく高鳴っていた。初めての経験に、緊張をしていた。  勇気を振り絞り僕は扉を開いた。
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