あたし未夢よ。誰でもいいからあたしの渇いた心を濡らしてよ。

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「本官に似ていたと言う彼はどうした?」 「彼は4年前にお星様になったのよ。 でも、あたしの心に今も生きてるのよ。 お巡りさんを見て彼が生き返ったのかと思い一瞬ドキドキしたわ」 『グニュ』 「君は、な、 何を、す、するんだよ」 「お巡りさん。あたしの爆乳をチラチラ盗み見してたわね。 そしてどさくさに紛れて腕でタッチするなんて」 「……」 「ふん男って。 お巡りさんも同じね! すぐあたしの爆乳を触ろうとするのね」 「君は何を言ってるんだ。 君が本官の腕に胸を押し付けたんだろうが」 「ふんだ……。 一生言ってなさいよ」 「君、もうその話はいいから」 「お巡りさん。もうあたし行くわね。 待ち合わせした人に電話して場所を変更するわね。あたしの爆乳の事は忘れてね」 「本官は君の爆乳に触ってないぞ」 「ばかね。また蒸し返すの。 そんな言い訳通用しないわよ」 「ほ、本官に、ち、近付くんじゃない」 「まぁ、可愛いお巡りさん。 顔を真っ赤にしてどうしたの? 実は、あたしは麻薬潜入捜査官なのよ」 「えっ!? 本当かい」 「冗談に決まってんじゃん」 「君は本官を愚弄するのか」 「愚弄なんかしてないわよ。 ちょっと遊んでいるだけよん。 お巡りさんは、さっきあたしがバッグに何か隠し持っているだろうと言ってたよね」 「そうだ。見せる気はないだろう」 「そんな事ないわよ」
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