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「須藤美和で~す」
いつになく男にこびるような会話をしながら、その夜は楽しむ事にした
相手三人を自然にチェックする
その時、ふとタイプな彼に目が止まった
「山崎義徳です」
身長も高く、端正な顔立ち
腕にちらついたROLEXの時計が、私の心をわしづかみにした
別に彼氏が欲しいわけじゃない
紀一がいれば、それでいい
そう思ってはいたけど、紀一に家庭があるのに、私に何もないなんてあまりにもアンフェアすぎる
そんな気持ちが私を後押しする
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