514人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
「さ、帰りましょう
送りますから?」
カッチャンって、こんなに頼りがいがあったっけ?
こんなに、男らしかったっけ?
私は無言で泣いたまま、頭をコクンとさせ、そのままカッチャンに連れられ、車に乗り込んだ
「これ、いつでもかけてきてください」
別れ際、カッチャンは私にメモを渡してくれた
携帯番号が書かれていた
それ以外、カッチャンは余計な事は何にも言わずに、走り去っていった
胸が熱く、気持ちが込み上げてくる
温かな、何かが
最初のコメントを投稿しよう!