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その瞬間
目の前に突然、紀一が過ぎった
「……………!」
足が鉛の様に重くなって、血の気が一斉に身体から無くなっていきそうになった
でも、視線は紀一をロックオンしたまんまだ
「あなた、ちょっとコレ、お願い!」
こ慣れた様に、彼女は紀一の腕を引くと、化粧品を紀一に渡していた
「ママ、お腹減った!」
小さな可愛いらしい女の子が、口を尖んがらせてその女性をママと呼んだ
「まだよ!お昼まで我慢しなさい!」
「綾、ちょっと待っててな、パパもう少しで休憩に入るから」
…………………ハァ?
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