日々

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「カリアー! 私いっくんと昼休みデートだから~♪」 「どーぞ」 いちゃいちゃしながら目の前を通りすぎるのは 私の唯一の友達の郷田 しほ。 教室に残る私に向けられるのは白い目。 思わずはーっと息をついて。 パンを持って席をたつ。 コソコソ 『本当になんで渡井さんみたいなのがこの学校にいんのかな』 それは受かったからですけど。 『この学校の品格落とさないでほしいよね』 スカート丈で言えばあんたより長いんですけど。 『男100人斬りだって』 あーそうっすか。 どこにいんだよその100人。 目の前に並べてみろよ。 色々言われんのはもう慣れた。 こんなやつらの戯れ言にいちいち付き合うのはもう疲れた。
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