430人が本棚に入れています
本棚に追加
/379ページ
ーーーーーーーー
ーー・・・
そのあといっこうに目を覚まさなくて。
一時間以上かな?
抱き締められたまま、時折汗を拭いてた。
「んん」
「起きた?」
頭をあげると。
わ、私のTシャツまで汗で濡れてる。
置いてあったドリンクを手渡すと、大人しくそれを飲んでる。
「修也、着替えよ?
風邪ひどくなっちゃう」
「はい」
プチプチとパジャマのボタンを外して、脱いでいく。
さすがに風邪の時はパジャマなんだー。とか思ったり。
水を交換して、新しいタオルを絞って体を拭いていく。
「修也寒くない?
大丈夫?」
「えぇ」
まだその瞳は熱っぽい。
「汗拭こうね」
修也の体は大きくて、拭くの大変だ。
「ーー・・・貴女も」
「んー?」
「汗かいてるじゃないですか」
「え?ああ、これは修也がここで寝てたからだよ」
「風邪引いちゃいます。」
最初のコメントを投稿しよう!