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━━10分後━━
よし、こっちのコースに決めた!
もう迷いは無い!
「キラさん、決まりました!」
「………」
……あれ?返事が無い。
「もしもし、キラさん?もしも~し!」
「………」
『パァン!』
「うぉっ!」
なんだこのどでかい破裂音!
み、耳が!耳が痛い!
しかも壁とかビリビリ言ってんだけど!
「ふぁ~ぁ。あ、もう決められましたか?」
「は、はい、決まりましたけど……」
なんで欠伸してんの!?
しかもさっきよりもかなり気だるそうだし!
「すいませんねぇ、ちょっと寝てました。ちなみに、今のは私の鼻ちょうちんが割れる音です」
ええぇぇぇ!?
今のって鼻ちょうちんが割れる音だったの!?
どんな鼻水溜まってんすか!?
っていうか人が真剣に考えてるときに寝るなよ!
「いやぁ、良い感じに鉄の箱で隠れてるからバレてないと思って……」
「確信犯じゃねーか!」
何この言い訳!
小学生レベルだろ!
「まあまあ良いじゃないですか」
「良かねぇよ!」
この人を良い人と思った俺がバカだった……。
「ふぅ、まあお遊びはこれくらいにして」
いやいや遊んでたのはアンタだろ!
「で、どのコースを選ばれたんですか?」
急に本題に戻ってきたな。
まあ別にいいんだけどな。
今後、この選択を後悔することもあるかもしれない。
だけど、俺はもう決めたんだ!
「16歳コースにします」
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