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「16歳コース。二言はありませんね?」
無いとは言い切れない。
0歳からやり直した時のメリットも十分考えた。
でも今更、赤ちゃんからなんて到底無理だ。
だから俺は……16歳からやり直す。
「二言は……ありません!」
決心は……ついた。
「……ファイナルアンサー?」
ファイナルアンサー!?
しかもちょっとみ◯さんに似てたし!
言わないと……ダメだよな。
「……ファイナルアンサー」
「わかりました。では……」
『ガサゴソッ』という音が聞こえる。
この音は……紙?
もしかして、金の小切手か!?
「貴方はもう、元の世界へは戻れません」
『ビリビリビリ!』
なんだ、金じゃなかったのか。
元の世界への切符ね。
そんなもんいらな……
「ちょっと待て!『元の世界への切符』!?」
「はい、切符です。そっちからは見えていない筈なのに、よく気がつきましたね」
「それほどでも……ってんなもん切符だろうがチケットだろうがどうでもいいわ!」
元の世界へってことは……
「頼んだら俺が前まで住んでた世界に変えれたってこと!?」
「はい、『ビリビリ』そうですね『ビリビリ』。言って貰えれば『ビリビリ』元の世界に『ビリケン』……」
「何重に破くんだよ!しかも最後『ビリケン』って音出たよな!?」
ここは大阪なのか!?
「あれ?普通紙破いてたら出ると思うんですが?」
「出ねぇよ!」
大阪府民に謝れ!
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