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「さて、それでは始めましょうか」
ゆっくりと立ち上がるキラさん。
一体何を始めると言うんだろう。
ポケットから黒い布のような物を取り出してこっちに歩き、そして俺の後ろに立った。
「では、ちょっと失礼しますね」
え、何を?
「ってうわ!何も見えないんだけど!」
目隠しされたの!?
「あまり刺激が強すぎるのは良くないですからね。こうさせて頂きます」
刺激が強いって何が!?
「そんなに焦らなくても大丈夫ですよ~!すぐ終わりますからね~!」
ダメだ!悪魔の声にしか聞こえない!
「な、何する気なんすか!」
『ギィ……』といういかにも重そうな音が聞こえる。
鉄の箱が開いたんだろうか。
「寺尾さん、今貴方の脳が取り出されました。綺麗ですよ」
ひぃぃぃ!
こっちは完全に鬼畜じゃねーか!
恐ろしい!
寒気が!鳥肌が!
「ニーナさん、その脳をこの平たい頭に乗せてくれますか?」
「了解です!」
「え、いや、ちょっと待って!……うわぁぁぁ!」
なんか生暖かい物体が頭に乗せられたー!
か、感触がヤバイ!
なんつーか、頭の上にでっかいう◯こが乗ったみたいな……。
くそっ!すっかりバグり始めてんじゃねーか!俺!
「さ、ニーナさん、思う存分、乗せられた脳ごと、頭を殴ってください」
「わかりました☆」
なんで『☆』なの!?
なんでそんなに上機嫌なの!?
「行きますよ~!」
「わ~っ!ちょっと待って!心の準備が……」
「テラパンマン!新しい脳よ!」
「え!げ、元気100倍!テラ……」
『グシャッ!』
自分で振っておいてそれは無いだろ……。
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