418人が本棚に入れています
本棚に追加
「い、痛いです、ううう……」
やばい。
声が完全に女の子だ。
ゆっくりと布団を除けて、ついに明らかになる正体。
み、見たくない。
頼む、空耳であってくれ……!
「お、お兄様、なぜ朝から手刀なのですか。しかも頭に……」
女の子だったー!!
しかも頭って、マジか!
やっちまったー!!
「す、すいません!誠に申し訳ありません!!」
土下座をして、何度も頭を床に打ち付けて謝罪する。
「お、お兄様!?いや、そこまでしていただかなくても……」
女の子はベッドに座りながらおろおろしている。
「いや、見知らぬ女の子に手刀をしてしまうなんて!本当にすんません!」
「………え?」
………え?
最初のコメントを投稿しよう!