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この世界で暮らしているマオでさえ、見た事が無い物に驚いているのだ。ましてや、外の世界から来たレナンが驚くのも当然だった。「ギャギャ~オ~」巨大ゴブリンは、一声叫ぶとズシン、ズシンと地響きを立てながら2人に近付いて来る。2人は、咄嗟に通路に向かって走り出す。さっきと同じ様に、こちらは向こうが入って来られない狭い所に入って戦うつもりだった。巨大ゴブリンの金棒が振り降ろされた瞬間、2人は通路の中へ飛び込んだ。巨大ゴブリンは、2人を捕まえ様と通路に手を突っ込んで来る。2人は、後ろに下がる。さすがに大き過ぎるためだろう、巨大ゴブリンは通路の中のレナン達が居る所まで手が届かない「ギャギャ~」と、悔しそうな声をあげている。
レナン:マオさん、どうします?
マオ:どうするったって、あいつを倒さなきゃ先へ進めないわ。
レナン:それは分かってますけど、どうやってあいつを倒すんですか?
マオ:……。
マオは、考え込んでしまった。レナンも、一緒に考え込む。巨大ゴブリンは、しつこく2人を捕まえ様と手を伸ばして来る。2人は、考え込みながら更に後ろへ下がる。
レナン:しつこいな~!もぉ~!!
と言うと、巨大ゴブリンの指に切り付けた。「ギギャ~」巨大ゴブリンは、悲鳴をあげると手を引っ込めた。だが、またすぐに手を伸ばして来る。
マオ:あいつの急所も、他のゴブリン達と同じ額の中央なのかしら?
レナン:それは分かりませんけど、もしそうだったとしてあのデカ物の額の中央を、どうやって狙うんですか?
マオ:そうよね。何か良い方法は、無いかしら…?
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