第二章(異世界へ)

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レナンは、再び伸ばされて来た巨大ゴブリンの指に切り付ける。今度は、渾身の力を込めて切り付けた。その為、巨大ゴブリンの指は1本、切り落とされた。「ギギャーッ」巨大ゴブリンは、大きな悲鳴をあげた。レナンは、更に他の指も切り落とす。それを見ていたマオが、何か閃いた様だった。巨大ゴブリンは、指を2本切り落とされた手を引っ込めた。 マオ:レナン君、その調子であいつの指を切り落としていって! レナン:それは構いませんけど、どうするんですか? マオ:あいつは、また私達を捕まえ様として手を伸ばして来るわ。そうしたら、指を切り落とすの。10本の指、全部を切り落とすのよ。そうなったら、あいつは金棒を持てなくなるわ。そうすれば、こちらもある程度あいつに近付く事が出来るわ。 レナン:成る程!そこで隙を突いて、あいつの額の中央を狙うんですね?でも、マオさんは弓だから良いですけど僕は剣ですよ? マオ:狙うのは、私がやるわ。貴方は、あいつの動きを封じて。 レナン:分かりました!出来るかどうか分かりませんけど、やってみます! とは言ったものの、レナンもどうやって、あの巨大ゴブリンの動きを封じるか考えていなかった。こうなったら、出た所勝負!そう思っていた。巨大ゴブリンの手が、また伸びて来た。レナンは、渾身の力を込めて指に剣を振り降ろす。指は、切り落とされて転がった。レナンは、続いて他の指も切り落とした。「ウンギャーッ」巨大ゴブリンは、悲鳴をあげて手を引っ込めた。これで、4本の指が切り落とされた。暫くすると巨大ゴブリンが、さっきとは反対の手を伸ばして来た。すかさず、レナンは指を切り落とす。辺りは、巨大ゴブリンの血で緑色に染まっていた。そしてレナンは、もう1本指を切り落とした。「ギギャーッ」巨大ゴブリンは、悲鳴をあげて手を引っ込めた。これで、6本の指を切り落とした事になる。残りは、後4本。レナンは、巨大ゴブリンが手を伸ばして来るのを、じっと待っていた。すると、巨大ゴブリンは指が1本だけになった方の手を伸ばして来た。その1本をレナンが渾身の力で切り落とす。これで巨大ゴブリンは、片手を使えなくなった。「グギャーッ」辺りには、巨大ゴブリンの悲鳴が響き渡る。レナンは、目の前に落ちている巨大ゴブリンの指を蹴飛ばして後ろへやった。レナンの後ろには、巨大ゴブリンの指が7本、転がっていた。
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