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バド:な~に、気にする事は無い。わしは、当然の事をしただけじゃ。それに、魔獣退治は、わしら兵士の仕事でもあるしな。ハッハッハッ!
と豪快に笑った。そこへ、マオがやって来た。
マオ:やっぱり、お友達だったのね!?逢えて良かったじゃないの!
レナン:ええ。あっ、紹介します。友達のジョブそしてジョブの妹のアーシャです。こちらは、マオさん。僕が、この世界に来てから色々とお世話になっているんだ。
ジョブ:俺、ジョブって言います。宜しく!
アーシャ:私は、アーシャです。宜しく!
マオ:ジョブ君に、アーシャさんね。私は、マオ。宜しくね。
レナン:ところで、マオさん。どうして、ここに?
マオ:あっ、言うのを忘れてたわ。王様との謁見の準備が出来たのよ。
レナン:それじゃ、王様に逢えるんですね?
マオ:ええ、そうよ。謁見の間に行きましょう。ジョブ君とアーシャさんも。
3人は黙って頷くと、マオの後に着いて行った。その後からバドも着いて来た。
レナン:ところで、ジョブもアーシャもこの世界の事を聞いたかい?
ジョブ:ああ、バドさんから聞いた。最初は、驚いたぜ。
アーシャ:そうよね。まさか、時空の狭間にある世界だなんて。
レナン:それで、元の世界へ戻る方法なんだけど。
ジョブ:それも聞いた。時空門って奴を、開かなきゃならないんだろう?
アーシャ:その時空門を開けるのが、姫様だけだって事もね。
レナン:じゃあ、2人共…。
ジョブ&アーシャ:勿論、魔王を倒して姫様を助け出す!
レナン:危険な目にあうかも知れない。大丈夫か?
ジョブ:勇気と度胸なら、人一倍あるつもりだぜ!
アーシャ:私だって、戦ってみせるわ!
バド:3人共、頼もしいのぅ。
マオ:本当ね!
そんな話しをしている間に、謁見の間の前に着いた。バドが前に出て扉を開けてくれた。レナン、ジョブ、アーシャの順で中に入った。少し遅れて、マオが入って来た。最後にバドが入って扉を閉めた。目の前の玉座には、王と王妃が座っていた。その周りには、剣や槍を持った兵士達が並んでいる。レナン達3人は、緊張のあまり固まってしまい、何か言おうとするが言葉が出て来ない。そんな3人に変わってマオが話してくれた。
マオ:王様、王妃様。ご無沙汰をしておりました。この3人が、先程お話しした姫様を助けに行ってくれると言う者達です。
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