第三章(再会)

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王妃:元の世界へ帰る。それだけで、本当に良いのですか?姫の救出には、懸賞金も懸けているのですよ? レナン:僕達は、要りません。元の世界へ帰れれば、それで充分です。そのお金は、困っている人達の為に使って下さい。 ジョブ:この世界の実情は、バドさんに聞きました。俺達で出来る事なら姫様を助け出して、この世界を平和にしたいんです。 アーシャ:この世界の人達は、魔王のせいで苦しんでいると聞きました。私達は、そんな人達を助けてあげたいんです。 王と王妃は、互いに顔を見合わせて黙ってしまった。何も、褒美は要らない。そんなレナン達の言葉に、驚いている様だった。そこへ、さっきの女性が入って来た。 女性:お客様達の、お部屋がご用意出来ました。 王:うむ、分かった。客人達を、案内してあげなさい。 女性:はい。どうぞ、こちらです。 レナン達は、その後に着いて行く。振り向くと、マオとバドも着いて来ていた。長い廊下の突き当たりを右に曲がると、幾つかの部屋が並んでいる所に着いた。 女性:こちら右側の3つが、お三方のお部屋です。その向かいが、マオさんのお部屋になります。 そう言うと、女性は会釈をして去って行った。 バド:では、わしも自室へ戻るとしよう。 そう言って、去って行った。 ジョブ:誰が、どの部屋を使うんだ? アーシャ:何も言ってなかったから、私達で勝手に決めちゃって良いんじゃないの? レナン:そうだな。各自、部屋を決めよう。 レナン達は、各自好きな部屋を選ぶ事にした。その結果、右端がレナン、真ん中がアーシャ、左端がジョブ、となった。レナンの部屋は、マオの部屋の向かいだった。レナン達は、それぞれの部屋に入った。部屋の中は、綺麗に掃除されていてベットも、きちんと整えられていた。ベットの上には、着替えも置いてあった。多分、これが部屋着兼パジャマだろうなとレナンは思った。部屋には、風呂もトイレも付いていた。ちょっとした、ホテル並だ。レナンは、鎧を脱いで盾と一緒に壁際に置いた。風呂に入りたかったが勿論、着替えなど持って来ている筈もない。どうしようかと、考えていると「コンコン」誰かが扉を叩いた。扉を開けると、そこにはジョブとアーシャが居た。
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