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等と、考えていると「ドンドン」扉を叩く音がした。扉を開けると、そこにはバドが立っていた。
バド:レナン君。休んでいる所を悪いんじゃが、魔兵隊が町に現れたんじゃ!わしらは、これから討伐に行く!すまんが、手伝っては貰えんじゃろうか?
レナン:分かりました!急いで支度をしますので、待っていて下さい!
バド:有り難う!わしらは、門の所で待っておる。ジョブ君達には、わしから伝える。
レナンは、扉を閉めると急いで支度を始めた。レナンは、ノアールの所で読んだ本の内容を思い出していた。確か、あの本には魔兵隊の事も書いてあった筈だ。
レナン:確か、武器は槍を使うんだったよな。その槍には、毒が塗ってある事もあるって書いてあったな。気を付けないと…。
そう呟きながら、支度を終えて部屋を出た。廊下には、ジョブとアーシャが支度を終えて立っていた。
レナン:ジョブ!アーシャ!話しを聞いたんだね?
ジョブ:ああ、バドさんから聞いた。魔王の手下共が、町に現れたんだってな!?
アーシャ:この機会に、私達が強いって事見せてやりましょ!
アーシャは、まだ王妃に言われた事を気にしている様だ。
レナン:良し!それじゃ、行こう!
3人は、玄関に向かった。玄関には、何人かの兵士達が居た。1人の若者が、その兵士達に指示を下していた。
若者:それじゃ、ここには5人残ってくれ!後の者は、裏門と表門だ!
気品溢れる若者だった。それに、かなりの美男子だ。
アーシャ:素敵な人ね!いったい、誰なのかしら?
ジョブ:こら、アーシャ!男に、気を取られてる場合じゃないぞ!
レナン:それより、バドさん達が待っている!早く、行こう!
3人は、玄関を出て門に向かった。そこには、バドが何人かの兵士達と待っていた。
レナン:お待たせして、すみません!
バド:いやいや、構わんよ。町の人達は、全部家に入って鍵を掛けている筈じゃ。だから、わしらの周りには町の人達はおらん。気兼ねなく戦ってくれ!
ジョブ:よっしゃ~!思いっきり暴れてやるぜ!
アーシャ:お兄ちゃん!張り切り過ぎて、そこら辺の物壊さないでよ!?
バドが、「プッ」と吹き出した。他の兵士達も、笑っている。
レナン:すみません。こんなんですけど、この2人頼りにはなりますから。
ジョブ&アーシャ:こんなんとは何だよ!?こんなんとは!?
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