第三章(再会)

10/13
前へ
/423ページ
次へ
バド:まぁまぁ、喧嘩は後にして行くぞ! 3人:はい! バドを先頭に兵士達が6人、その後をレナン達3人が歩く。やがて、町に着いた。町は、シ~ンと静まり返っている。外を歩いている者は、誰も居なかった。魔兵隊の、姿は無い。 ジョブ:あれ?何も居ないぜ? アーシャ:本当ね、どうなってるの? レナン:魔兵隊は、何処に居るんだろう? バド:きっと、何処かに隠れておるんじゃろう。油断するで、無いぞ! と、その時だった。「ギギーッ」と言う声がして、建物の陰から何かが出て来た。頭には、大きく尖った耳。ギラギラ光る2つの目。真横に、避けた様な口。尻には尾が生えていて、手には槍を持っている。 バド:魔兵隊じゃ!気を付けろ! 同じ様な者が、何体か現れた。そして、徐々に数を増やしていく。 レナン:ジョブ!アーシャ!こいつらの弱点は、頭だ!頭を、狙うんだ! ジョブ:何で、そんな事知ってるんだよ!? レナン:後で、説明する!それより今は、こいつらを倒さなきゃ! アーシャ:分かったわ! ジョブ:よっしゃ~!一暴れするぜ! バド:こいつらの槍には、毒が塗ってある事があるから気を付けるんじゃぞ! 3人:分かりました! レナンとジョブが、素早く前へ出る。そこへ、魔兵隊の1人が槍を構えて突っ込んで来る。ジョブは、その攻撃をヒラリとかわすと頭に強烈なストレートパンチを喰らわせた。魔兵は、うつ伏せに倒れて動かなくなった。 ジョブ:へへ、軽い軽い。さあ、来やがれ! 魔兵の1人が、レナンに突っ込んで来る。レナンは、相手の槍を盾で受け止めた。盾につけた黒いカバーが、赤く変色した。どうやら、毒が塗ってあるらしい。 レナン:お生憎様!こっちは、毒避けを着けているんだよ! そう言うと、魔兵の頭に思いっきり剣を振り降ろす。魔兵の頭は、真っ二つに割れた。そして、静かに倒れて行った。 アーシャ:喰らいなさい!スパーク! アーシャの杖の先から、炎が一直線に発射される。その炎は、魔兵の頭に命中した。そして、次々と他の魔兵達にも命中する。魔兵達は、1列に並んでいたのだ。魔兵達は、1列に並ぶ事を止めて散り散りになった。レナン達の後ろでは、バド達が魔兵達と戦っていた。だが、倒しても倒しても何処からか魔兵達は、現れる。これでは、消耗戦になってしまう…。
/423ページ

最初のコメントを投稿しよう!

540人が本棚に入れています
本棚に追加