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「この五着にしましたけど…大丈夫ですか?」
私は恐る恐る、選出したシャツをリュウさんに並べて見せる。
「さすが亜稀南チャン。いいセンスしてるね。亜稀南チャンはこないだも、今日も服のセンス良かったからお願いしたけど、やっぱり正解だった」
優しく微笑むリュウさん。
「成る程。こうやって女心を掴むんだ」
「え?何?」
「あ、いえ。ではお会計を」
リュウさんから代金を貰い、ワイシャツが入った紙袋を渡すと、リュウさんは私に小さなビニール袋を持たせた。
「…あのこれは?」
「亜稀南チャン二日酔いでしょ」
「バレてる!!」
と叫んだ後、私はバッと口を手で塞ぐ。そして次の瞬間頭に響き、今度はこみかみを押さえた。
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