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今は、この遠藤君らしい男の子しかお客がいない。だからかしら。
「……」
彼の視線が気になるのは。
ずっと私を見てる。いや、睨んでる?
どちらにしよ、私じゃなくて服を見なさいよ!
「……こんにちは…?」
私は彼の視線に耐えきれず、半笑いで挨拶をする。
「……」
シカトかいっ!
私は半笑いのままくるりと向きをかえ、メンズコーナーを後にしようとした。
「ねぇ」
いきなり彼が声をかけてきた。
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