11/18
前へ
/18ページ
次へ
「なに?」 私はまたくるりと向きをかえ、遠藤君らしい男の子を見る。 「あんた…“亜稀ちゃん”だよね」 あんた!?仮にも年上にむかって、あんただと!? 「…そうだけど…貴方は遠藤君?」 年下相手にムキになる亜稀南さんじゃあないわよ。私は笑ったまま聞き返す。 「ふぅん。」 ふぅん。で終わり?なに?私の質問は無視だし、会話も終わっちゃったじゃない! 「ぅえんどおっ!」 私が頭を押さえていると、近くで女の子が遠藤と叫ぶ声が聞こえた。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

171人が本棚に入れています
本棚に追加