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「なに?」
私はまたくるりと向きをかえ、遠藤君らしい男の子を見る。
「あんた…“亜稀ちゃん”だよね」
あんた!?仮にも年上にむかって、あんただと!?
「…そうだけど…貴方は遠藤君?」
年下相手にムキになる亜稀南さんじゃあないわよ。私は笑ったまま聞き返す。
「ふぅん。」
ふぅん。で終わり?なに?私の質問は無視だし、会話も終わっちゃったじゃない!
「ぅえんどおっ!」
私が頭を押さえていると、近くで女の子が遠藤と叫ぶ声が聞こえた。
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