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「なんで笑ってるのよ?」 「あ、ごめん。いや、ほんと亜稀ちゃん分かりやすいなぁって」 「碧といい遠藤君といい…今時の高校生は年上を敬わないの?」 私はレディスコーナーに移動し、乱れた服を畳直す。 「ごめん怒った?」 私についてきた碧。 「怒ってませんー」 「ぶっ。やっぱり怒ってる」 うっ。また馬鹿にされた。 「亜稀ちゃんの思ってる通りだよ」 「やっぱり馬鹿にしてんの?」 「え?違うよ、さくらの事」 「あ…そっちね」 碧はメンズコーナーをちらりと見ながら、また寂しそうに笑った。
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