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言いたくはないけど俺達はもうどうしようもないって事ぐらい分かりあっているんだと思う
だけど口にしたら本当に完全に諦めたみたいで怖いんだ
諦める
それはつまり俺達は家族が消えた事を認めなければならないと同時に二度と会えなくなるってことだ
「なぁ光田、昼飯でも食べるか」
「ん?そろそろそんな時間か、休憩がてらに食べるか」
家族が皆居なくなった今、料理なんて出来なかった俺は今やインスタント食品で食いつないでいる位だ
二人で小さなテーブルを囲んでカップラーメンを食べ始める
「なぁ、思ったんだけどさ、ゲームって誰かが作る物でしょ?」
「ん?確かに」
俺の部屋に並んだゲームを眺めながら、ふと思い出したように光田がつぶやいた
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