少しの生活

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その人は染めたのか少し赤い髪だった 昼休み終了の鐘がなってもそこから動けなかった 否、動きたくなかった その人を見ていたら僕も眠くなってきたのか いつの間にかベンチに寄り掛かって寝ていた 起きたときはすでに放課後 その人はまだ起きない 「疲れてるのかな…?」 僕はその人のほっぺをぷにぷにしてみる おお、けっこう柔らかい 「……あ゛?」 微かに目を開けたのを見て驚いた僕は近くの木の陰に隠れてしまった 話したかったのに……
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