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SHRを簡単に済ませた先生はすぐ出ていった
これもいつも通り
その後も淡々と授業が進んで何事もなく昼休み
いつも通り動物たちに会いに噴水に行く
でも、これはいつも通りじゃなかった
噴水の横にあるベンチに誰かがいたのだ
ここに誰かが来るのは初めてだった
恐る恐る近付いてみれば
その人は丸めた制服の上着を枕にして寝ていた
顔の上に自分の左腕を乗せて
いくら春先で昼間が暖かくてもここは風を遮るものがない
つまり昼寝には少し寒い
僕は自分の上着をその人にかけるとベンチの横に膝立ちでしゃがむ
何故か僕はその人が気になって見つめていた
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