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「良い湯だね。此処には1人で住んでるのかい?」
「三つ子の妹達と護衛の方と住んでいます。カーラさんは宿を経営されているんですよね?」
「三つ子か…大変だね。苦労しただろう?
宿は経営してるが亡き夫が残してくれた湿気た宿だよ」
「…そうでしたか。すみません、失礼な事を聞いてしまいました」
亡き夫。聞いてはいけない事を聞いてしまったかもしれません
ですが、その亡き夫以上に厄介な事があると含みがある言い方でしたね
「桜って呼び捨てで良いかい?何分敬語とか、侯爵閣下とか疲れるんだよ。
暇なのかどうか知らないが、嫁になれとか、後悔させてやるとかホントに面倒な…顔と性格を変えて来世に出直せって感じだよ」
愚痴ですか?愚痴ですよね?
「私は気にしませんよ。街にも行きませんから愚痴を言っても誰だかわかりませんし、それにアドバイスぐらいなら出来ますよ?
その侯爵閣下をやり込めるぐらいには」
面白そうな愚痴ならいくらでも聞きますよ
カーラさんもニヤリと微笑んでいますしね
ですが、先程の会話でカーラさんが結構毒舌&腹黒とわかりました
仲良くなれそうです
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