グッバイ・トゥーナイ

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狭いながらも寂しい我が家に迎え入れると、すばる君は僕の腕に薄い身体をきつく押し付けて、黙ったままやった。 「すばる君?」 僕は、隣でじっと固まってる小さな顔を覗き込んで、大きな目をじっと見た。 すばる君も僕の顔をじっと見た。 すばる君の黒目は潤んでいて、ゆらゆらと揺れていた。 目の光が急に強くなったと感じた時、喉から絞り出すように声を出しはった。 「まるが好きや」 そう言うと、瞬きひとつしない目から涙が溢れて、頬を流れてあごにたまった。 「まるが、好き」 吐息が漏れるような声でもう一度繰り返すと、小さい指で僕の口の下のほくろに触れる。 「俺のこと、抱きたいと思うか?」 僕は、はい、と答えた。
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