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「あ、うっ……」
頬を上気させて、すごく気持ちよさそうにしてはるすばる君。
どくどく脈打つ筋が熱い。
もっと気持ち良くしてあげたなるけど、ただ難は、あんまり大きい声が出せへんことやろか。
「ふ…あぁっ」
先端の小さな孔を押し開くように指で広げてみる。
「やめっ___まるぅ、広げん、といて…っ」
欲情に抵抗するようにか細い左腕は僕の首に巻きつき、小さな顔は肩に埋まった。
「声、おっきなったら、隣の部屋に聞こえてまうよ」
耳元で囁くと、さっきまでの暴君は子供みたいに頭を振るばかり。
「…っ…いきたい……あっ…もうっ___ん!」
限界に近いのを扱きあげて放出させると同時に、僕は目の前の唇を奪った。小さな身体は快感に震えながらも、僕の要求に応えてくれた。
何度か重ねた唇を離せば、そこには放心状態の僕の担当患者。
肩で息をしながら、不思議そうに僕の名を呼ぶ。
「____すんません、惚れてしまいました」
気がつけば僕は、白いベッドにめり込むぐらい平伏して、ナンセンスな告白をしてもうてた。
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