Legend Has Begun

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* ヒナはいらんゆうのに、トンチキな服をぎょーさん置いてった。 どおせえゆうねん。 いつもやったら、まるがかまってくれるんやけど、今日はお休みやからいつもより静かな俺の部屋。 外はしんしんと雪が降り積もっとる。 乾いた下唇をなめたら、昨日の熱を思いだした。 ヒナが来てくれんかったのが寂しくて、あてつけにまるを利用した。 謝らな、と、思っている。 惚れてしまったなんてゆうてたけど、どうゆうことなんや。 変なやつ。 ただ、おもろい変な生き物は、思た以上に俺の脳内を支配してて、あのへにゃへにゃした笑顔を思い出すと、俺の先端はいっつも充血するんであって、膨らむんであって。 「渋谷さん、消灯ですよ」 慣れない左手で手慰みを始めようかと思てたとき、大柄なナースが点検に来た。 俺は慌ててしまって、いつもせんのに声をかけてしまう。 「あのぉ…、丸山さんはいつ来るんですか?」 「明日の夜からですよ」 明日の、夜か。
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