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「い、痛っ、まる、何するん?」
ふと、左腕に痛みが走る。まるが俺にささった点滴を外し始めてた。
「ちょっと、ジャマやから…」
まるは脆弱な腕にささっとった管を抜きさると、勢い俺の上着を剥ぎ取って、なんの膨らみもない胸を吸うてきた。
「あっ…、は、まる___それ…」
「___あかん?」
「好き。それ、好きや」
まるは相好を崩すと、もう一回唇を合わせて、俺の突起を撫で回す。
街灯が昨日降った雪に反射して、まるの背中と俺の仰向けになった身体だけ、四時の異常な光を受けてる。
飲み込む、飲み込まれる、光に。
まるの、唇に。
ほら、見て。
俺を今。
達したい今。
俺の真ん中、どうなってんのか、目を見て答えろよ。
「いつまで見てんねん」
「…折れちゃいそうやから」
「折れてるわ」
「はは。そやったね」
純朴な笑顔のまま、まるは俺の先端を口に含む。
「もっと、舌、尖らして…」
もっと。
つまんで、なでて、ねぶって、なぶって。
俺は、従順なまるの舌先に爆ぜた。
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