イッキにいてまえ!

3/4
前へ
/73ページ
次へ
「渋谷さん、ちょっと邪魔くさいと思うけど、点滴続けるな。後で先生来はるから、詳しいことはそん時に。」 え!お前、先生ちゃうんか? 「あははっ。僕、先生ちゃうよ!看護師の丸ちゃんです!ヨロシクッ。ぷぇんぷぇん!」 首に下げた名札を俺に見せ、あいたほうの手をピースサインにすると、こめかみに近づけておどけた笑顔を作る看護師。 さむ…。 なんやコイツ。イケメン台無しや。 「あ!今『さむっ』て思ったやろ!もうわかるでっ!なんかあったら、このボタン押してナースコールしてな♪すぐ飛んでくるから!」 俺としてはエロいナースを指名したいんやけど。 なんか変な奴やな。 いじり甲斐はありそうや。 しかし、や。この状況。右腕固定されて、つるされて。点滴さされて。 息すんのも金かかるんやで。
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!

112人が本棚に入れています
本棚に追加