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まるは看護師しか入れん休憩室に、俺の手を引いて連れてきた。
長椅子に俺を座らせて隣に腰掛けると、ぎゅっとしてくれた。
あったかかった。
「点滴、増えてるやん」
「お前のせいや」
言うたら最後、涙がおんおん流れてしもて、まるをぼこぼこ殴って責めた。
「こんなん続けたってしゃあないやんか、お前は来やんくなるし、いつまでも弱いだけや。俺、一生ここから出られへんねん!」
「そんなん言うな!よくなっとる。大丈夫や!」
まるの目ぇは強かった。俺の中に入っとった時の、怖がってたのんとは違った。
初めてまるに怒られて、俺の涙は一瞬止まった。
まる、それ見て
「ごめん」
て言うた。
まるは悪ない。悪いんは俺。
「俺がこんなんで迷惑やろ?」
て言うたら、
「最高にかわええ」
って、俺をまたぎゅってしてくれた。
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