さすわ さされるわ そらええわ

あの日、シバレタ

「喉渇いてるんちゃう？」

ちゅて、まるは自動販売機でなんかを買うた。

「これ飲み」

手渡された紙コップに入った清涼飲料水に口をつけたら、ものすごい喉が鳴った。

「うまい」

て言うたら、まるはすごく嬉しそうにして、にこにこ笑った。
俺はそれ見て、なんやしらん、許された気ぃして、色んなもんがぷっつり切れたみたいで、気ぃついたら、紙コップがもろもろになるまで、まるの白衣がびしゃびしゃになるまで、泣いて泣いて泣いた。